第1部 構築編
本番運用に向けて
Red Hat Linux インストール
んじゃ、構築したアレイに Red Hat Linux を再びセットアップしてみよう。
ちなみに、adaptec の RAID コントローラである ASR-2110S/JA のドライバは、Red Hat Linux 7.2 までは expert モードという別のインストール方法で設定しなければならなかったのだが、Red Hat Linux 7.3 からは Linux カーネルが直接対応しているようになった。
このため、ASR-2110S/JA の Red Hat Linux 7.3 用のドライバをいくら探しても見付からないと言う事態に陥ってしまう。
この辺りは adaptec のサイトでも ASK (よくある質問と回答) を検索しないと出てこないという不親切ぶりなので、注意して欲しい。
取り敢えず、普通にグラフィカルインストールを選択………ちゅ~か、インストール形式のメニューを放っておいたら勝手にグラフィカルインストールになってしまった………
例によって日本語を選択して、インストーラを日本語表示してしまう。
さて、前回のお試しセットアップで色々と細かい問題が起こっていた。
いらない deamon が山のように入っていたり、apache のインストール位置が標準と激しく異なっていたり………
今回はちょっと考えて、出来る限り最低限、ソースからインストールすることを前提に初期セットアップをしてしまうことにしよう。
さらに、ディレクトリのパーティション分割をお試しではサーバインストールの慣例にならって設定していたが、実際の運用では使うのは俺一人、容量が柔軟に配されるように単純化してしまうことにもしようと思う。
下手に /home とか /usr とか容量を設定してしまうと、ある時突然容量が足らないなんてコトになりかねない。
/home より下はユーザのホームディレクトリだが、容量の大きいファイルが多いサイトを運用していたりするとピンチになるかもしれない。
インストールの種類をサーバにするとパーティション設定は詳細に設定される。
サーバとして複数の人間が使うし、ユーザのデータがあるパーティションとシステムのデータがあるパーティションを分割して、より安全性を取る際の設定だから、少々細かく設定されていて当然なのだが。
だが、俺の個人用途から逸脱する運用は考えていないので、これは細かすぎる。
ワークステーション用途とラップトップ用途のインストールだと /boot と swap パーティション以外は全て / に与えてしまうので、基本的にどこのディレクトリが肥大化しても柔軟に対応出来る設定だね。
ま、吹っ飛ぶ時は一緒という設定でもあるわけだが………
今回は順当にこれでやってしまおう。
………と思っていたら。
ぬおぉっ!?
Linux のパーティション管理はそんなに単純ではなかった!!
MS-DOS の頃の感覚が抜けきっていない俺は、パーティションは一度確保したら容量普遍だと思い込んでいた。
しかしよくよく見てみると追加容量オプションという物があって、パーティションの大きさが可変らしいのだ。
………ってことは、サーバ設定のままやってしまっても、データの偏りには対応出来る、というわけなんだねぇ~
大体データの容量が掴めないのは /usr と /home の配下ぐらいだから、結構行けるんではないか?
極端に大きいパーティションを作ってファイルサーチの速度を貶めてしまうくらいなら、標準設定の慣例にならってしまうか………
サーバインストールの設定を見てみると、/usr と /home に関しては可能な最大容量まで拡大をするように設定されている、つまりどっちに偏っても平気ということなんだねぇ~
と言うわけで、パーティション設定はサーバインストール時の標準に習って以下のように設定した。
デバイス タイプ マウントポイント 容量 追加容量オプション /dev/sda ├ /dev/sda1 ext3 /boot 50MB 固定容量 ├ /dev/sda2 ext3 /usr 1400MB 可能な最大容量まで拡大 ├ /dev/sda3 swap 1024MB 固定容量 └ /dev/sda4 ├ /dev/sda5 ext3 /home 512MB 可能な最大容量まで拡大 ├ /dev/sda6 ext3 / 384MB 固定容量 └ /dev/sda7 ext3 /var 256MB 固定容量
ブートローダの設定は標準のままで、パスワードは設定しない。
ネットワークはお試し同様にマザーボードにオンボードの LAN コントローラを eth0 はローカル用として利用するので、ローカルアドレスを設定、ゲートウェイと DNS は空にしておく。
ファイアウォールは今現在はなしにするが、サーバをゲートウェイとして LAN と WAN を繋ぐ場合には WAN 側からのアクセスを基本的に閉じなければならない。
これは後日設定することになろう。
追加言語サポートはいらない、我が輩は日本人である。
タイムゾーンはアジア/東京、正確にはアジア/明石とか書いてほしい物だが、外人に Akashi と書いても分からないんだろうなぁ~
んで、root のパスワードを設定。
別のユーザアカウントは適宜作るので、今は何もしない。
認証設定は MD5 とシャドウパスワードが設定してある標準のまま流した。
んで、問題のパッケージ選択なんだが………
取り敢えず今回は最小構成にして、適宜追加していく方針で行くので、最低限のパッケージのみ選択する。
選択したのは以下の通り。
- X Window システム
- GNOME だろうと KDE だろうと、これは必要なのだ。
- GNOME
- 本当は X Window System も切ろうかと思ったんだけど、RAID のサポートソフトが X Window System を要求していたので、入れておく。
Borland Kylix を試したいなんて欲求も後々生ずるかも知れないし、ま、仕方ないかな。
- ネットワークサポート
- さすがにコレは抜けないだろう………
- ソフトウェア開発
- これも抜けない。
コンパイルが軒並み出来なくなってしまっては Linux の醍醐味が無くなってしまうな。
- カーネル開発
- セカンド NIC のドライバを入れるのにカーネルソースが必要になるのが経験済みなので、これも入れておこう。
apache も BIND も後から入れることにする。
rpm で入れた場合とソースからインストールした時の標準のディレクトリ構成と違うと、設定ファイルを探し回るという無意味な時間を費やしてしまうからだ。
パッケージの依存関係のチェックが終わると、ビデオカードの設定。
問題なく Matrox Millennium G400 を認識、そのまま通過。
んで、インストールを開始した。
不良セクタチェックをかけているので、ここから時間がかかるのだ。
心穏やかに待っていよう………
メシ喰って色々とやっていたら、やっとこさインストール完了。
サーバが再起動されて、Red Hat Linux が起動した。
最初に ntsysv コマンドでいらないサービスを全て停止させて、本当に必要な物だけを残して最小構成にする。
chkconfig コマンドでもいいんだが、まとめて色々と設定を消してしまいたかったので、ntsysv で説明を読みながらやった。